審美性・強度・生体親和性の三拍子が揃う!ジルコニアセラミック矯正の魅力

「セラミック矯正で耳にするジルコニアってどんな素材なんだろう?」

「ジルコニアセラミックは強度も高くて透明感もあるらしいけど、本当なのかな?」

セラミック矯正について調べていると出てくるワードに「ジルコニア」があります。ジルコニアもセラミックの一種ですが、通常のものよりも強度が高く、他の材質よりも透明感があり審美性にも優れているのですね。

今回はそんなジルコニアセラミックについて解説します。

セラミック矯正を行う上で、あなたに合った材質の人工歯を選ぶことは非常に重要です。この記事でジルコニアセラミックの特徴をつかみ、それを人工歯の材質選びに活かしてみてください。

ジルコニアセラミックを徹底解説

それでは早速、ジルコニアとはどのような素材かについて解説していきましょう。人工歯の特徴はすなわち素材の特徴なので、ジルコニアの特徴からデメリットまでしっかりと把握しておく必要があります。

そうすることで、あなたに合ったものかを検討できるのですね。

そもそもジルコニアとは

ジルコニアも広い意味でセラミックの一種ですが、通常のセラミックよりも遥かに強度が高いところに特徴があります。

ジルコニアはセラミック包丁や宇宙船の外壁に使われることもあり、その強度は折り紙付きなのです。また人工関節に使われることからわかるとおり、生体親和性(異物が人の体に拒否反応を起こさず、どれだけなじむか)が高い点も優れています。

それに加えて、人工ダイヤモンドにも使われるように透明感も高く、美しい点にも特徴があります。

このようにジルコニアはまさにセラミック矯正に使われるために存在するような素材なのです。

昨今は人工歯の材質にジルコニアを選ぶ人も増えてきており、今後ますます市民権を得ていくでしょう。

ジルコニアセラミックの値段

このように人工歯の材質として非常に優れたジルコニアですが、値段は他の材質よりも高めになります。以下では、4つの材質の値段をまとめたので確認してみてください。

人工歯の材質

特徴

費用

オールセラミック

すべてがセラミックで作られるもの

90,000円~150,000円/1本

メタルセラミック

表面がセラミックで、内部が金属

80,000円~140,000円/1本

ハイブリッドセラミック

セラミックに樹脂を混ぜたもの

50,000円~120,000円/1本

ジルコニアセラミック

表面がセラミック、内部がジルコニア

80,000円~150,000円/1本

このようにジルコニアセラミックとオールセラミックは比較的値段が高くなります。1本だけの矯正の場合は気にならないかもしれませんが、数本を矯正する場合は最終的な値段に大きな違いが表れるでしょう。

ただし上記の表はあくまで一般的な相場なので、歯科医院によって値段は上下する可能性があります。

あなたが矯正を行う歯科医院であらかじめ値段をしっかりと確認しておきましょう。

ジルコニアセラミックの特徴

ここでは、これまで紹介した内容も含めてジルコニアセラミックの特徴をまとめてみます。ジルコニアセラミックには以下の特徴があるのです。

  • 強度が高い
  • 生体親和性が高い
  • 透明感があり、審美性が高い
  • 軽い

例えばジルコニアではなく金属を使ったメタルセラミックの場合は当然ながら金属アレルギーの人は使えません。

また金属であるためジルコニアよりも2倍~3倍ほど重くなります。さらにセラミックで作られた表面から内部の金属が透けるため人工歯の透明感もなくなります。

このようにジルコニアセラミックはメタルセラミックと比較しても非常に優れた人工歯なのです。

ハイブリッドセラミックも生体親和性は高いですが、やはり透明感に劣り、また時間経過による着色のしやすさもあります。

審美性と機能性の双方を高く欲するのであれば、ジルコニアセラミックは非常におすすめの人工歯なのです。

ジルコニアセラミックのデメリット

ジルコニアセラミックは非常に優れた素材ですが、以下のようなデメリットも有しています。

  • 値段が高い
  • 歯を削る量が多い

値段については先ほど述べた通りであり、他の材質よりも高くなります。またセラミック矯正はどのような材質の人工歯を使う場合であっても元の歯を削りますが、ジルコニアの場合は削る量が少し多くなります。

そして歯を削る量が多いほど、痛みが出て神経を抜かなければならないリスクも高くなります。

こうした歯を削る量については、あなたの歯がどのような状態にあるかによっても変わるので、歯科医院で専門医としっかりと相談しましょう。神経を抜くとそれだけ元の歯の寿命も短くなるので、なるべくなら神経を抜かずにセラミック矯正を行うべきです。

ジルコニアセラミックがおすすめの4つの理由

ここまでジルコニアセラミックの特徴を解説しましたが、以下では「おすすめの4つの理由」として特徴をまとめたいと思います。人工歯の材質を検討している場合はぜひとも参考にしてみてください。

高い審美性

ジルコニアセラミックがおすすめなのは何といっても高い審美性にあります。もちろんジルコニアを用いないオールセラミックも透明感があり美しい歯になりますが、ジルコニアもそれに劣りません。

やはりセラミック矯正を行う理由の一つは美しい歯を手に入れる点にあるため高い審美性は見逃せないでしょう。さらにジルコニアセラミックは着色しにくいという特徴を持つため、美しさを長く維持できる点にも特徴があります。

高い強度

このように高い審美性を有するジルコニアセラミックですが、美しさのみならず強度も高い点がおすすめの理由です。つまりジルコニアセラミックは高い審美性と高い強度を両立させた材質なのですね。

高い強度を誇るセラミックの一種にe-maxがありますが、ジルコニアはe-maxの2倍の強度を誇ります。そのためジルコニアセラミックはかみ合わせ時に強い力のかかる奥歯にも使えるのです。このような審美性と強度の両立はジルコニアの最大の魅力です。

高い生体親和性

ジルコニア以外で高い強度を誇る人工歯にメタルセラミックがあります。これは表面をセラミックで覆い、内部に金属を使った人工歯です。内部に金属を使っているためジルコニアに勝るとも劣らない強度を誇りますが、先ほど触れたように金属アレルギーのリスクがあります。

これに対してジルコニアはアレルギー反応を起こしにくい材質なので、高い生体親和性を持ちます。ここまでジルコニアの良い部分が続くとできすぎという感じもしますが、高い値段に相応しい値のある材質なのです。

高い安定性

ジルコニアがおすすめの理由の4つ目は、素材としての高い安定性です。口の中に含む飲食物などによって組成が変化することがないため、長く使うことができます。

そもそも人工関節にも使われているため、素材に不安定な部分があってはいけないのですね。

このようにジルコニアセラミックは高い値段に相応しい優れた特徴を有しています。価格の面さえ気にならなければ、ジルコニアセラミックは第一の候補となるでしょう。

人工歯の4つの材質の比較

ジルコニアセラミックがおすすめの理由を確認したところで、ここでは他の材質の人工歯との比較をしてみましょう。

ここまでの内容にもメタルセラミックやハイブリッドセラミックが出てきましたが、以下では一覧にして違いを紹介します。

材質

特徴

強度

費用

メタルセラミック

・表面はセラミック

・内側は金属

・金属アレルギーの人は使えない

・金属が透けるため透明感に劣る

・寿命は15年前後

ハイブリッドセラミック

・セラミックとプラスチックを混ぜたもの

・変色しやすい

・経年劣化しやすい

・寿命は7年~10年

オールセラミック

・純度100%のセラミック

・透明感があり、美しい仕上がり

・欠けやすい

・寿命は10年前後

ジルコニアセラミック

・非常に強度の高い種類のセラミック

・金属アレルギーでも利用可能

・費用が高い

・寿命は15年前後

このように具体的にどの人工歯を選択するかについては、まずは予算から決めていきましょう。

しかし長期的に見ると寿命の長い材質を使った方が得なので、矯正への着手を数か月遅らせるとしてもジルコニアセラミックを選択した方が良いケースはあります。

一方で奥歯など、外から歯が見えにくい部分であれば費用をおさえるためにメタルセラミックという選択肢もあるでしょう。

このように人工歯の材質を選ぶ際は、以下の要素を判断基準としていきましょう。

  • 予算
  • 審美性をどれだけ求めるか
  • 矯正する部位
  • アレルギーの有無
  • かみ合わせの強さや歯ぎしりのクセ

また、あなた一人で材質を決めることは難しくなります。それこそかみ合わせの強さや歯ぎしりのクセなどが自分で客観的に把握することができないためです。そこで、あなたに合ったセラミック矯正を行うためには一にも二にも信頼できる歯科医院を選択することが大切になります。

以下ではジルコニアセラミックによる矯正を行う歯科医院の選び方を中心に、信頼できる歯科医院を見つけるコツを紹介するので読んでみてください。

ジルコニアセラミック矯正を成功させる歯科医院の選び方

記事の最後に、信頼できる歯科医院選び方を紹介します。ジルコニアセラミックは特に症例の少ない矯正方法なので、実績と技術の双方が高い歯科医院を選びましょう。また以下で紹介するコツはジルコニアセラミック以外の材質を使った人工歯による矯正を行う際にも利用できます。

専門医・指導医・認定医が在籍する歯科医院

専門医、指導医、認定医はいずれも矯正歯科について高い技術を有する医師に与えられる資格であり、それぞれ以下のような違いを持ちます。

名称

特徴

人数(全国)

認定医

1990年に創設された制度で、矯正歯科医療の技術の向上を目的としている。学会が認めた大学病院や矯正歯科医院にて5年以上の臨床経験を有し、学会発表などで審査に合格した者に与えられる。

約3,000人

指導医

認定医を目指す研修医を指導するための資格。大学の矯正歯科で3年以上の教育指導歴が求められる。

約600人

専門医

2006年に創設された制度で、矯正歯科の技術をより高く発展させ、かつ研修医の指導を高いレベルで行うための資格。認定医の中から、試問審査に合格し、かつ学術大会で症例報告をした者に与えられる。

約300人

このように専門医は最も難易度の高い資格となります。そのため専門医のいる歯科医院で、専門医に担当してもらうことができれば安心でしょう。

しかし指導医・認定医であっても高い技術を有している点は変わりがないので、まずは上記の3つの資格のいずれかを持った医師がいる歯科医院を選ぶのがおすすめです。

リスクとデメリットの説明がある

セラミック矯正を行う際は施術に入る前に必ずカウンセリングが行われます。そこであなたの歯や口腔内の状態を確かめ、矯正方法を決めていくのです。

その際に、リスクとデメリットについて詳細に説明してくれる歯科医院は信頼に値するということができます。

これをせず、矯正した後のメリットや美しさばかりを強調する歯科医院は危険かもしれません。

なぜならば、セラミック矯正はどの材質の人工歯を使うにしても元の歯を削る必要があり、その時点で歯の寿命が短くなる恐れがあるためです。

つまりリスクゼロのセラミック矯正は原理的にあり得ないのですね。そのためリスクとデメリットをきちんと説明してくれる歯科医院がおすすめなのです。

カウンセリングが丁寧

またカウンセリング全体の丁寧さも信頼できるか否かを判断する一つの要素となります。

あなたの歯と口腔内の状態を丁寧に観察し、様々な手法を比較検討する形であなたに合ったものを導き出してくれる歯科医院を探しましょう。

そのために平行して複数の歯科医院に相談を持ち込むのも良いです。

かみ合わせについても重視してくれる

カウンセリングについては、かみ合わせについての話があるか否かも重視してください。セラミック矯正についての技術が低い医師の場合、審美性は重視してもかみ合わせへの配慮が疎かになるケースがあります。

そうすると歯自体は綺麗になっても、歯としての機能を十分に果たすことができなくなってしまうのです。そのため審美性とかみ合わせの双方に配慮できる歯科医院を探しましょう。

意外と大切!家から近い

最後のコツはシンプルですが、あなたの自宅からの近さです。セラミック矯正中は仮歯がはずれるなどのトラブルに見舞われる恐れがあります。そのため歯科医院はなるべく自宅から近い場所にあると理想です。しかし距離の近さだけを重視して、ここまで紹介した4つのポイントが疎かになっては本末転倒なので、自宅からの距離は最後の条件としてください。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回はジルコニアセラミックについて紹介しました。他の材質の人工歯と比較して、値段こそ高いものの審美性、強度、生体親和性の3点において優れていることが伝わったでしょうか?

ジルコニアは比較的新しい材質ですが、それだけ可能性に満ちたものです

しかしジルコニアセラミックを用いた矯正については必ずしも全ての歯科医院で豊富な症例を有しているわけではありません。

そのため実績と技術の双方について高いものを有する歯科医院を見つける必要があります。

第一には専門医・指導医・認定医がいる歯科医院を探しましょう。その上でカウンセリング時に、

  • リスクとデメリットの説明があるか否か
  • 丁寧か否か
  • かみ合わせへの配慮があるか否か

という3点を重視して歯科医院を選ぶのがおすすめです。繰り返しますが、ジルコニアセラミックは値段の高さこそ気になるものの、非常に優れた素材です。

あなたも予算に余裕があるならば、まずはジルコニアセラミックを検討してみてください。

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