
「ホワイトニングってどんな種類があるの?」
「ホワイトニングの種類で効果や費用は大きく変わるの?」
ホワイトニングには大きく分けて3つの種類があります。そして、それぞれ効果や費用に違いがあるのです。つまりホワイトニングを成功させて白く美しい歯を手に入れるためには、あなたに合った種類のホワイトニングを選ぶ必要があるのです。
今回の記事では、
- ホワイトニングの3つの種類
- 4つのホワイトニングの費用比較
- あなたに合ったホワイトニングを見つける5つのポイント
- 広い意味でのホワイトニングについて
を解説します。この記事を読むことで、「ホワイトニングは全て高い」という認識を改めることができ、あなたの求める効果と予算に合ったホワイトニングを選ぶことができるようになります。
ホワイトニング、3つの種類
はじめにホワイトニングの3つの種類について解説します。一口に「ホワイトニング」といっても、施術の態様から効果には大きな違いがあるのです。ここを理解することで、限られた予算の中であなたに合ったホワイトニングを見つけることができるようになります。
それでは早速3つのホワイトニングについて確認してみましょう。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングはその名の通り自宅で行うものです。具体的な方法としては、歯科医院でマウスピースと薬剤を受け取り、自宅では薬剤を塗ったマウスピースを1日1~2時間ほど装着します。これを3か月から半年続けることで、薬剤が歯の象牙質の着色を分解していき、歯が白くなるのです。
このようなホームホワイトニングは、欧米で最もスタンダードなホワイトニングとなっています。そして、以下のような特徴を有しています。
- 歯科医院での診察時間が短くて済む
- 効果が長持ちする(約1年)
- 自分のペースでホワイトニングを進めることができる
- 奥歯もホワイトニングしやすい
- 薬剤が弱めであるため、ひりつきや痛みが出にくい
- オフィスホワイトニングより安い
- 完了までに時間がかかる(3か月から半年)
歯を白くすることに急ぎではない場合、ホームホワイトニングは手間もかからず自宅でできるためおすすめです。また歯の白さが長持ちする点も嬉しいですね。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングはホームホワイトニングと対照的に、歯科医院で行うものです。歯科医院だからこそ使うことのできる強い薬剤と専用の光照射器を使って歯を白くしていきます。そのため約2週間で効果を実感できる点が魅力なのです。
このようなオフィスホワイトニングの特徴をまとめると以下のとおりです。
- 自宅で行う手間がない
- 完了までの時間が短い(約2週間)
- 歯科医院で行うため仕上がりに差が出にくい
- ホームホワイトニングよりも効果がもちにくい(約半年)
- 光が届かないことから奥歯への効果が薄い
- 強い薬剤を使うためひりつきや痛みのリスクが高い
- ホームホワイトニングより高い
オフィスホワイトニングのメリットは何と言っても効果が出るまでの早さです。それこそ1回の施術でも歯が白くなったと確かに実感できるほどです。そのため、結婚式が控えているなどすぐにでも歯を白くしたいと考える場合に向いています。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングは、歯科医院でオフィスホワイトニングを受けつつ、自宅ではマウスピースでホームホワイトニングを進めるというものです。つまりオフィスホワイトニングとホームホワイトニングのメリットの双方を兼ね備えて最も効果の高い手法なのです。
デュアルホワイトニングの特徴をまとめると以下のとおりです。
- 効果が長持ちする(約1年)
- 効果が出るのが早い(1日から実感できる場合もある)
- 歯科医院で行うため仕上がりに差が出にくい
- 前歯も奥歯も白くできる
- 強い薬剤を使うためひりつきや痛みのリスクが高い
- 費用が高い
2つの手法のメリットを併せ持つため高い効果が期待できるデュアルホワイトニングですが、その分、費用も高くなります。その点さえ気にならなければ、最もおすすめのホワイトニングとなります。
3つのホワイトニングの費用を比較
3つのホワイトニングの違いを知ったところで、ここでは3つの費用の違いを表にまとめます。また前述した効果の高さと完了までに必要な期間もまとめるので、あなたに合うホワイトニングを見つける参考にしてください。
種類 |
費用(総額) |
期間 |
歯を白くする効果 |
ホームホワイトニング |
80.000円~150,000円程度 |
3か月~6か月 |
中 |
オフィスホワイトニング |
100,000円~250,000円程度 |
2週間~1か月 |
高い |
デュアルホワイトニング |
110,000円~400,000円程度 |
3か月~6か月 |
非常に高い |
このように「デュアルホワイトニング>オフィスホワイトニング>ホームホワイトニング」の順に費用が高くなります。またホワイトニングの効果も同様の順となります。
ホワイトニングの種類は医師と相談して決めることになりますが、あなたが望むものを想定しておくことは有益となります。次では、あなたに合ったホワイトニングを選ぶポイントを5つ紹介するので参考にしてみてください。
あなたに合ったホワイトニングを見つける5つのポイント
さて、それではあなたに合ったホワイトニングを見つけるための5つのポイントを紹介します。まずは以下のチェックシートを確認してください。
これが5つのポイントとなります。それぞれについては以下で詳しく解説していくんど、読んでみてください。
予算はいくらか
歯を白くするためにはホームホワイトニングであっても10万円近い出費を覚悟しなければなりません。ホワイトニングは決して安いものではないのですね。そのため予算がいくら確保できるかは非常に重要です。予算の額でどのホワイトニングを行うかが決まってしまうといっても過言ではありません。
しかしホワイトニングの効果を素早く出さなければならないような状況であるならば、限られた予算でホームホワイトニングに着手するよりも、1~2か月ほどお金を貯めてオフィスホワイトニングを実施した方が早い効果が期待できる場合があります。そのため予算だけでホワイトニングの方法を決めずに、以下の4つのポイントにも注意してみてください。
効果の長さと効果が出るまでの期間、どちらをとるか
改めてまとめるとホームホワイトニングは歯が白くなるまでに3か月から6か月かかりますが、効果は1年ほどもちます。これに対して、オフィスホワイトニングは2週間ほどで歯が白くなりますが、効果がもつのは半年程度となります。
そのため、あなたが求めるものが効果が出るまでの早さなのか、効果が長持ちすることなのかもホワイトニングの種類を選ぶ際の重要なポイントとなります。特に急ぎで歯を白くする必要がなければ、ホームホワイトニングを行って歯の白さを長持ちさせるのがおすすめです。
歯科クリニックに継続して数回通えるか否か
歯科クリニックにどのような頻度とタイミングで通うことができるかも、ホワイトニングの種類を選ぶ基準となります。一般的にオフィスホワイトニングは歯科クリニックで一定時間の施術を受けなければなりませんが、ホームホワイトニングならば定期的に薬剤を受け取りに行くだけで済みます。
しかし通う頻度とタイミングは、どのクリニックを利用するかによって変わるため医師と相談してみてください。
前歯だけを白くしたいか、奥歯まで白くしたいか
先ほども触れましたが、奥歯まで白くしたい場合はホームホワイトニングやデュアルホワイトニングがおすすめです。一方で前歯のみ白くするだけで済むならば、オフィスホワイトニングでも問題ありません。
強い薬剤を避けたいか否か
こちらも3つのホワイトニングの特徴で述べましたが、オフィスホワイトニングは強い薬剤を使います。そのため短い期間で効果を期待できるのですが、薬剤の強さから歯のひりつきや痛みが出やすくなります。こういった点をどこまで避けたいかも、ホワイトニングの種類を選ぶ基準となるでしょう。
こちらも医師と相談しながら進めるのが現実的ではありますが、問診の際に「痛みはなるべく避けたい」等の要望を伝えることができると良いでしょう。
ブリーチングだけではない、3つのホワイトニング方法
最後にホワイトニングの厳密な意味について確認していきましょう。ここまで説明してきたホワイトニングは過酸化水素や過酸化尿素を使って行うもので「狭い意味でのホワイトニング」になります。またの名を「ブリーチング」とも呼びます。
これに対して、ホワイトニングという言葉はより広い意味でも使われる場合があります。つまり過酸化水素や過酸化尿素を使わずに歯の表面を綺麗に磨くだけの手法もホワイトニングと呼ばれる場合があるのですね。これらを「広い意味でのホワイトニング」と呼びます。
以下では広い意味でのホワイトニングについて解説します。
クリーニング
狭い意味でのホワイトニングと混同されがちなものに歯のクリーニングがあります。狭い意味でのホワイトニングとクリーニングの大きな違いは以下のとおり、どこに付着した汚れや着色を落とすかです。
- クリーニング:歯の表面にあるエナメル質の汚れと着色を落とす
- 狭い意味でのホワイトニング:エナメル質の内側にある象牙質の汚れと着色を落とす
このようにクリーニングがあくまで歯の表面を綺麗にするものであるのに対して、狭い意味でのホワイトニングは歯の内部の象牙質の汚れや着色を落とすのです。そのため狭い意味でのホワイトニングは、クリーニング以上の効果が期待できます。
一方でクリーニングの効果も侮ることはできません。毎日のブラッシングと定期的な歯科クリニックでのクリーニングは歯の白さを長持ちさせる効果を持ちます。そのため狭い意味でのホワイトニングを行った後もクリーニングは継続しなければなりません。
マニキュア
マニュキュアは、爪に行うものと同じで歯の表面に白いマニュキュアを塗る手法です。そのため歯を白く見せる効果を持ちます。しかし狭い意味でのホワイトニングと違って、歯の内部の着色を落とすことはできないため根本的な解決とはなりません。
しかし塗るだけで済むため一時的に歯を白くする効果であれば、素早く得ることができます。
人口歯
ホワイトニングとは仕組みが変わりますが、人口歯を用いて実質的に歯を白くする効果を得るものもあります。それが人口歯を用いたものです。人口歯には以下の3種類があります。
- セラミック歯
- ダイレクトボンディング
- 補綴(ほてつ)
いずれも人口の素材で歯の一部または全部を作るものになります。つまり、白い材質を使うことで人口歯を装着した部分を白い歯にすることができるのです。それこそセラミック歯は、もとは治療のための技術でしたが昨今は審美歯科の分野でも使われるようになりました。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回の記事ではホワイトニングの種類について解説しました。あなたに合ったものは見つかったでしょうか?ホワイトニングといっても、以下の3つで値段、治療期間、効果の高さに違いがあるので、それらをふまえてあなたに合ったものを選びましょう。
- ホームホワイトニング:値段は安め、3か月~6か月かかる、効果が出るまでに時間がかかるが長持ち
- オフィスホワイトニング:値段は高め、2週間~1か月かかる、効果は早く出るがもつのは半年ほど
- デュアルホワイトニング:上記2つのメリットを合わせ持つが、費用が非常に高い
この中から最適なものを選ぶためには、あなたの中である程度まで選び、そこに専門医のアドバイスを受けて最終決定しましょう。歯を白くすることに急いでいなければ、あなたのペースで進めることができて費用も安いホームホワイトニングがおすすめです。