歯がぐらぐらするのは歯周病や外傷が原因!治す方法や注意点を解説

歯がぐらぐらと動き出すと、腫れたり、噛みにくくなったりします。

もし、しっかりしていたはずの歯がグラグラと動き始めたら、歯が抜けてしまうかもしれないと不安にも感じることでしょう。

そこでこの記事では、歯がグラグラする原因や、治療法、そして歯科医院を受診するまでの間に注意しておくべきことをご紹介します。

歯がぐらぐらする原因とは?

歯がグラグラとしてくる原因として多いのが、歯周病や外傷です。
歯周病や外傷で歯が動く理由をご紹介します。

歯周病

歯周病は、歯周組織という歯を支えている組織に生じる病気です。

歯周組織は、歯ぐき、歯を支えている歯槽骨という骨、歯根の表面を覆っているセメント質という部分、セメント質と歯槽骨をつなげている歯根膜の4種類の組織で成り立っています。

歯周病になると、歯周病菌が作り出す毒素によって歯周組織が破壊されます。

歯を直接支えている歯槽骨も同じで、毒素によって少しずつ破壊されて減っていきます。
その結果、歯を支える能力が低下していくので、歯がグラグラしてくるのです。

外傷

転倒や交通事故、暴力などいろいろな理由で、歯を強く打つと歯もケガをします。

歯を強く打った場合、歯がかけたり、歯槽骨を骨折したりすることがあり、それが原因となり、歯がぐらぐらするケースがあるのです。

歯槽骨に限らず、骨折すると折れた骨が元の部分から離れます。

この離れた骨を遊離骨片とよんでいますが、遊離骨片は骨から外れているので動きます。歯槽骨の骨折も同じです。

骨折した部分が顎の骨から外れるので、歯槽骨の遊離骨片は動きます。

歯槽骨そのものは歯ぐきの中にあって動いているのは見えませんが、遊離骨片に生えている歯はグラグラしているところが見えます。

つまり、歯を支えている骨が骨折した結果、歯がグラグラと動くのです。
また、歯槽骨は骨折していなくても、歯根が折れてしまった場合も歯はグラグラと動きます。

歯がぐらぐらしたときの治し方は?

歯がぐらぐらと動き出した時、歯科医院ではどのような治療を行うのでしょうか。

歯がぐらついた時の一般的な治療法

歯ぐらぐらと動いている時の一般的な治療法としては、『抜歯』『斬間固定』『永久固定』の3つが代表的です。

①抜歯

残しておくことが難しいと判断された場合は、残念ですが抜歯となります。

具体的には、歯周病で歯槽骨がかなり吸収されているとき、外傷で歯根が折れてしまっているときなどです。

このようなケースでは、残しておくと歯ぐきが腫れて痛くなったり、他の歯に悪影響を与えたりするリスクがあるので、抜歯しなければならなくなります。

②暫間固定

ぐらついている歯をぐらついていない隣の歯とくっつけることで動かなくする方法を固定と言います。

固定の方法は、数週間だけ固定を続ける暫間固定とずっと固定し続ける永久固定に分けられます。

暫間固定では、動いている歯と隣の歯を接着剤を使ってとめますが、動き幅が大きい場合は、金属製の細いワイヤーを使うこともあります。

暫間固定は、動いている歯に加わる噛み合わせの力を一定期間分散させることで、動いている歯や歯周組織の安静を保つことを目的に行われます。

③永久固定

永久固定も動いている歯に加わる噛み合わせの力を分散させて安静を図ることを目的に行われます。

さらに噛むという歯の本来の機能を回復させることや、見た目を改善させることも目的に含まれているのです。

永久固定の場合は、被せ物や詰め物を利用して固定します。具体的には、連結冠という被せ物を利用することが多いでしょう。

連結冠とは、動いている歯の被せ物と隣の歯の被せ物を一体として作られた被せ物のことです。
接着剤やワイヤーのように取れることがないので、固定力はとても高いのですが、隣の歯も削らなくてはならないのがデメリットです。

歯槽骨の再生治療

歯周病の治療で、近年歯槽骨の再生治療も行われるようになりました。

歯周病で歯槽骨が吸収された結果、ぐらぐらと動き始めた場合は、歯槽骨の再生治療も選択肢になります。

歯槽骨の再生治療には、歯周組織再生誘導法(GTR法)・リグロスを使った再生治療・エムドゲインを使った再生治療などがあります。

歯周組織再生誘導法は、ゴアテックスなどで作られた人工膜を歯と歯ぐきの間に入れて、歯周組織が回復しやすくする方法です。

リグロスは、大阪大学で開発された歯周組織再生剤のことで、歯槽骨などの回復効果があります。

エムドゲインは、豚の歯から作られた歯周組織の再生剤で、歯槽骨や歯根膜を再生する効果があります。

歯周組織再生誘導法とリグロスを使った再生治療は保険診療の適応がありますが、エムドゲインには適応がありません。

どの方法も、あらゆる歯周病に使える方法ではないので、歯科医師と相談して受けるようにしてください。

歯がぐらぐらした時の注意点

歯がグラグラと動いてきたことに気がついたら、どのようなことに注意しておく必要があるのでしょうか。

硬いものを噛まない

歯が動いてきたら、動いている歯で硬いものを噛まないようにしてください。

動いている歯は、動いていない歯と比べると歯を支えるの力が下がっています。

硬いものを噛むと、柔らかいものと比べて強い力が歯に加わります。

動いている歯で硬いものを噛むと、場合によっては加わる強い力に耐えられず、さらに動きが増してくる恐れがあるのです。

歯が動いているときは、その他の歯で噛むようにして、動いている歯に力がかからないようにしてください。

指で動かさない

例えば、地面にしっかりとささっている杭も、前後左右に力をかけて動かしていくうちに、抜けてしまいます。動いている歯も同じです。

動いていると気になって、指で触ってしまいがちですが、動いている歯を指で動かすことは、動き幅が拡大する原因になります。

歯で歯を触らない

グラグラしている歯を噛み合わせている歯で触るのも注意してください。指で歯を動かすのと同じことになるからです。

まとめ:歯がぐらぐらしたら治すために歯科へ

歯周病や外傷などいろいろな理由で、歯がグラグラすることをお伝えしてきました。

歯科医院を受診するまでの間、硬いものを噛まない、指で触らないなどの注意点に気をつけてくださいね。

ほとんどの場合、自然に治ることはないので、歯科医院で早めに診てもらうようにしましょう。

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