材質ごとの値段解説!セラミック矯正の費用とメリット・デメリットを知ろう

 

「セラミック矯正って高いイメージがあるけれど、具体的に値段はどのくらいになるのだろう?」

「セラミック矯正の値段について、歯の材質ごとに知りたい!また、保険は適用されるの??」

セラミック矯正は白く美しい歯を手に入れることのできる方法ですが、値段が高いというイメージがあります。例えば3本の歯をセラミック矯正する場合、具体的にどの程度の費用がかかるのでしょうか。

今回はセラミック矯正の値段について解説していきます。

よく用いられる5つの人工歯の材質ごとに値段と特徴を紹介し、歯髄を除去した場合に必要となるセラミックコアの値段、セラミック矯正と保険の関係などを紹介していくので、最後まで読んでみてください。

この記事を読むことで、セラミック矯正を実施すべきか否かの判断をする上でのヒントを得ることができるはずです。あなたも白く美しい歯を手に入れるために、しっかりと知識を得ていきましょう。

セラミック矯正に使う人工歯の材質と値段

セラミック矯正は、元の歯を小さく削って、その上から人工歯を装着するものです。そのため歯の見た目が非常に美しくなるのですね。

そして装着する人工歯には、様々な材質で作られたものがあり、それぞれ値段も特徴も違うのです。

そこで記事の最初は、以下の4つの人工歯について値段と特徴を説明していきます。

  • オールセラミック
  • メタルセラミック
  • ハイブリッドセラミック
  • ジルコニアセラミック

まずは上記の4つの中からあなたに合った人工歯を探してみましょう。そうすることで後悔と失敗のないセラミック矯正が可能となります。

前提として:そもそもセラミックとは

4つの人工歯の材質の紹介に入る前に、そもそもセラミックがどのようなものかについて確認しましょう。

「セラミック」は金属・プラスチックとともに三大材料と呼ばれており、飛行機、スマートフォンなど様々な分野で用いられています。

セラミックは非常に広い材質を含む用語であり、実はガラスやコンクリートもセラミックの一つなのです。 その中において審美歯科で使われるセラミックについては、陶製のものをイメージすると良いでしょう。

つまり陶磁器の材質ですね。陶磁器というと硬さはあるものの、同時に割れやすい素材といった印象もあります。

そのため人工歯においては、他の様々な材質と組み合わせることで割れやすさを補っていくのです。

そうした様々な材質を含む人工歯を、患者一人ひとりの歯の大きさや口腔内のスペースに合わせて作っていくため、セラミック矯正はある程度値段が高くなってしまうのです。

以下では4つの材質で作られる人工歯の値段相場と特徴を解説します。

オールセラミック

オールセラミックはその名の通り、すべてがセラミックで作られている人工歯です。

もともとセラミックは天然の歯に近しい色味と質感を有しているため、オールセラミックで作られた人工歯は透明感があり着色しにくく、仕上がりが非常に美しい点に特徴があります。

また金属アレルギーの人でも装着することができ、生体親和性が高い点もメリットの1つですね。 一方で、他の素材を組み合わせていないことから欠けやすいというデメリットも持っています。

もちろん普通に生活している中で欠けることはほとんどありませんが、歯に強い衝撃を受けた際や咬合力が強い場合は注意が必要です。 このようなオールセラミックの値段相場は以下のとおりとなります。

オールセラミックの人工歯の値段相場:90,000円~150,000円/1本 後述するものと比較してもオールセラミックの値段は高めとなります。

とにかく天然歯に近い美しい歯を長く保ちたいという人におすすめなのがオールセラミックですね。

メタルセラミック

メタルセラミックは表面がセラミックで、内部が金属の人工歯です。

セラミックの欠けやすさ・割れやすさというデメリットを、金属で補強したものとなります。そのためオールセラミックに比べて耐久性が向上しています。

歯をかみ合わせたときに大きな負担のかかる奥歯にも使いやすい人工歯ですね。 一方で、当然ながら金属アレルギーの人は使用することができません。

またセラミックに透明感があることから、内部の金属が透けて見える場合があり、オールセラミックほど美しい仕上がりにならない点もデメリットの1つです。 このようなメタルセラミックの値段相場は以下のとおりとなります。

メタルセラミックの人工歯の値段相場:80,000円~140,000円/1本

オールセラミックより若干安いところに特徴がありますね。メタルセラミックは人から見られることが少なく強度が求められる奥歯に使いやすい人工歯となっています。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックにプラスチックや樹脂を混ぜたものとなります。混合素材となっているため、オールセラミックに比べて歯に一定の柔軟性があります。

つまり脆さが改善されているのですね。そのためすり減りにくく、修理しやすいところに特徴があります。また金属アレルギーの人でも使うことができます。

一方で天然歯に近い透明感は有しておらず、審美性の点で劣るのも事実です。また時間の経過で黄色く変色しやすいところもデメリットでしょう。

このようなハイブリッドセラミックの値段相場は以下のとおりとなります。

ハイブリッドセラミックの人工歯の値段相場:50,000円~120,000円/1本

今回の記事で紹介する4つの材質の中では最も安くなっています。とにかく値段をおさえたいという人に向くのがハイブリッドセラミックなのです。

ジルコニアセラミック

最後に紹介するのはジルコニアセラミックです。ジルコニアは「人工ダイヤモンド」と呼ばれている非常に硬い素材で、広い意味でのセラミックに含まれます。

これと陶製のセラミックを使って作るのがジルコニアセラミックの人工歯です。 ジルコニアセラミックは、オールセラミックよりも頑丈な点に特徴があります。

また白系のジルコニアを使うため、メタルセラミックのように金属の色が透けるということがありません。つまり審美性にも優れているのですね。その上で金属アレルギーの人も使うことができます。

まさに様々な人工歯の良いとこどりをした材質になります。 一方で、強度から加工が難しく修理や研磨に向きません。そのため経年劣化した場合は再作成となるケースも多くなります。

また審美性に優れるとはいえ、オールセラミックほどの美しい仕上がりにはならない場合も多いです。

このようなジルコニアセラミックの値段相場は以下のとおりとなります。

ジルコニアセラミックの人工歯の値段相場:80,000円~150,000円/1本

値段としてはオールセラミックとほとんど変わらないものになります。ジルコニアセラミックは美しい仕上がりを望むけれど、オールセラミックよりは頑丈なものが良い人におすすめです。

歯髄を除去した場合に必要なセラミックコアの値段

ここまででセラミック矯正の値段相場がイメージできたでしょうか?紹介した4つの人工歯を値段の安い順に並べると、以下のとおりとなります。

ハイブリッドセラミック<メタルセラミック<ジルコニアセラミック≦オールセラミック このように材質によって値段の変わるセラミック矯正ですが、人工歯以外の部分でも費用がかかるケースがあります。

それは自分の歯では足りない強度を補うためにコア(土台)を作った場合です。つまりコアの上に人工歯を装着することになるのですね。 コアの材質にも以下のとおり様々なものがあります。

  • ファイバー
  • 医療用プラスチック
  • 金属

しかしコアの場合は人工歯ほど値段に大きな開きがなく、いずれも1万円~3万円程度で作ることができます。

金属アレルギーを持つ場合は当然ながら金属系のコアが使えないため、あなたに合ったものを専門医と相談してみてください。

セラミック矯正に保険は適用できるか

続いて、セラミック矯正の値段との関係で気にあるであろう「そもそもセラミック矯正は保険が適用されるのか」という点について解説します。

記事の前半で紹介した値段相場は、どれも保険適用がない場合のものです。つまり保険が適用されれば、値段を大きく下げることができるのですね。

しかし、この点について結論から述べると、多くのセラミック矯正に保険は適用されません。それはセラミック矯正の多くは病気や先天的な異常の治療のためではなく、美しさを求めて行われるためです。

矯正歯科の中で保険診療の対象となるものは以下のとおりです。

  • 「厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療
  • 顎の外科手術を要する顎変形症の手術前、手術後の矯正歯科治療
  • 前歯3歯以上の永久歯萌出不全に起因した咬合異常

つまり咬合異常や顎の変形があり、健康が害されている場合の矯正には保険が適用されるのです。ただし、この場合であってもオールセラミックのように審美性に優れた材質の人工歯は保険が適用されない場合がほとんどです。

健康を害する状態を治療するに足る最低限の矯正には保険が適用されますが、美しさを求める部分は適用外となるのですね。 そのため原則としてセラミック矯正は自費で行わなければなりません。

歯科医院によっては、分割払いへの対応や複数本の歯のセット割引などもあるため、支払いのしやすい歯科医院を探してみてください。

セラミック矯正で起こりがちな失敗

値段について理解できたところで、ここではセラミック矯正で起こりがちな失敗を紹介します。いくら人工歯の値段が安くても、健康被害が発生したり人工歯の再作成となったりすると最終的なコストが高くなります。

そのためセラミック矯正による失敗について知識を得ることは有益でしょう。あなたの手で避けられるものは、しっかりと避けていく必要があるのです。

歯を削ることを忘れてはいけない

セラミック矯正の方法は後述しますが、どのような材質の人工歯を使うとしても元の歯を一定程度は削らなければなりません。これはあなたの歯が健康であっても変わりません。

そして一度削った歯は二度と元に戻すことができないのです。 こうした点はセラミック矯正に臨む上であらかじめ理解しておかなければならないでしょう。

矯正から数年後に「やはり天然の歯が良かった…」と後悔しても、元には戻らないのです。

削ることで歯の寿命が短くなるリスクがある

歯を削ることについては心理的な抵抗以外にも、歯の寿命を短くするというデメリットがあります。歯を削るだけでも寿命が短くなりますが、さらに神経を抜くとさらに寿命は短くなります。

そして歯の寿命が短くなることで、総入れ歯になる時期も早まることが懸念されるのです。 くわえて削った歯では虫歯や歯周病のリスクも高まります。

つまり定期的な歯科検診を続けていかなければ、どんどん口腔内の環境が悪くなってしまうのです。セラミック矯正をした後は、メンテナンスにも気を使う必要があるでしょう。

歯の根本的な位置を動かせないためかみ合わせに問題が残る恐れ

セラミック矯正は、ワイヤー矯正やマウスピース矯正と仕組みが根本的に違い、元の天然歯の位置を動かすことはできません。そのため歯を削って人工歯をかぶせるのです。

このことは、重度に悪いかみ合わせに対応しにくいというデメリットとなります。 また高い技術を持たない歯科医院でセラミック矯正を行うと、審美性だけが重視されて、かみ合わせへの配慮が欠けている場合もあります。

かみ合わせの悪さは肩こりや頭痛につながる恐れを有しているため、歯だけは綺麗になったものの健康を害してしまった…という事態になりかねないのですね。 セラミック矯正を行う場合は、高い技術と実績を持つ歯科医院を選ぶことが必須になります。

以下の記事も参考にして下さい。

4つの失敗例から見る!あなたに合うセラミック矯正を選ぶポイント

セラミック矯正の方法と特徴を確認

このようにセラミック矯正は必ずしも万能の矯正方法ではありません。一定のリスクが存在するのも事実なので、実施については慎重な検討が必要になるでしょう。

ここではセラミック矯正の方法と特徴を改めて確認していきます。

方法と特徴

繰り返し述べている通り、セラミック矯正はあなたの元の天然歯を削って、その上から人工歯を装着するものです。

そのため歯の外観は非常に美しくなります。記事の前半でも解説した通り、人工歯には様々な材質があるため、あなたのニーズに合わせたものを装着できる点もメリットの1つです。

それこそ人工歯の色味も細かく調整できるので、真っ白なものから自然な白さのものまで幅広く選ぶことができます。

このようなセラミック矯正の特徴をまとめると、以下のとおりになります。

  • 仕上がりが非常に美しい
  • ワイヤー矯正やマウスピース矯正が1年以上かかるのに対して、セラミック矯正は1か月~2か月程度で美しい歯並びを手に入れることができる
  • 矯正は1本から可能
  • 削ることにより元の歯の寿命が短くなる恐れがある

人工歯の寿命は10年程度 このようにセラミック矯正は「矯正」という用語が使われてはいるものの、ワイヤー矯正やマウスピース矯正のように長い時間をかけて天然歯の位置を変えるものではありません。

天然歯を放棄して、人工歯を使って生活していく矯正方法となります。 そのためメリットとデメリット、効果とリスクを正確に理解した上でセラミック矯正に臨む必要があるのです。

セラミック矯正が向いている人

最後に、セラミック矯正がどのような人に向いているのかを解説して、記事のまとめに入ります。上述した特徴を持つセラミック矯正は、必ずしも万人に向いているということができません。

それこそ全ての歯を人工歯にしてしまうことには大きなリスクが伴うのです。 こうしたセラミック矯正は以下の人に向いているということができます。

  • 天然歯が事故などで欠けてしまった人
  • 歯並びの悪い歯1本~3本程度を矯正したい人
  • 1本~3本程度の矯正を短期間で美しく仕上げたい人
  • 歯科検診やクリーニングなど定期的なメンテナンスが苦にならない人

一方でセラミック矯正は以下のような場合には必ずしも向いているということはできません。

  • 歯並び全体を矯正したい場合
  • 顎の形状を変化させて矯正しなければならない場合
  • 歯の向きを根本的に生える必要がある場合

上記を参考にして、あなたの歯にセラミック矯正が向いているか否かを考えてみてください。

セラミック矯正には、短期間で美しい歯を手に入れることができるという大きなメリットがありますが、一方で天然歯を削るというデメリットがあるのも事実なのです。

まとめ

以上、今回の記事ではセラミック矯正について値段を中心に解説しました。人工歯に用いる材質により、値段が変わってくる点が理解できたでしょうか。

今回の記事のポイントをまとめると以下の通りです。

  • 値段の安い順に並べると、「ハイブリッドセラミック<メタルセラミック<ジルコニアセラミック≦オールセラミック」
  • それぞれの材質には異なった特徴がある。あなたの求める耐久性と美しさから材質を選ぼう
  • 原則としてセラミック矯正に保険は適用されない
  • セラミック矯正は短期間で美しい歯を手に入れることができる
  • 天然歯を削らなければならないため、歯の寿命が短くなるリスクがある
  • 全ての歯を人工歯にするのは危険
  • セラミック矯正は顎の形状異常などには対応できない

セラミック矯正の値段を実施の判断に用いる場合は、値段のみならずセラミック矯正という方法そのもののメリットとデメリットもしっかりと検討してみてください。

そうすることで、長い目でみてセラミック矯正があなたに向いた方法か否かがわかるはずです。

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